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カウンセラーのhealing diaryです。

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Yさんの行動療法 #5

自立支援医療制度:心身のお病気の医療費の自己負担額を軽減する公費です。

先日ご紹介しました、3月14日にご入籍されたYさん!3.14円周率婚となんとも素敵な意味合いのご入籍でした。
ここまで来るには、たくさんの道のりがありました。
これまでのYさんの認知行動療法の続きを、前後半に分けてお話しいたします。
初めての方は、これまでの取り組みをご覧下さい→ Yさんのこれまでの行動療法

2015年7~9月のヨガ教室チャレンジの後、新たなチャレンジに踏み出そうと話し合い、一番心に引っかかっていることは?の質問にYさんが臭いに悩み苦しんでいた時の高校生の仲良しのグループの友達に卒業以来会えなくなっていた事、友達に臭っていたか聞きたいと言うことでした。

(注)Yさんが臭いの恐怖に囚われたのは、この高校生の時に仲良しグループ5人のなかで、皆が「何か臭う、臭くない?」という会話の中で自分だけが臭いを感じなかったことが、自分が臭っているのだとだんだん恐怖のように追い詰められていきました。

2015年10月から2016年3月にかけて、全員のお友達に会って悩んでいたことを話します。
これは、文章で書くのはとても簡単なことですが、6年間ほとんど家族としか過ごしていない、3年間ほぼ引きこもった状態だったYさんにとっては、とても勇気のいることでした。
お友達達の受け取りも、勇気を振り絞ってカミングアウトするYさんとは到底温度差があり、また今までの引きこもった生活を一部始終話すことも出来ないYさんにとっては、初めに思っていた心が晴れ晴れするような物ではありませんでした。
勿論お友達からは「臭ってなんかいなかったよ」と言ってもらえたのですが、その一挙手一投足にYさんは神経を使い臭っているのかなと悩むことも屡々ありました。

ここからの行動療法のステップは、私が同行する物からYさんが一人でチャレンジすることを増やしていきます。

2016年4月お友達が誘ってくれてネイル、ハローワークに行ったと報告を受けたときは、本当に嬉しかったです。
同4月、側で見守ってくれていたお母様と新幹線に乗って1泊2日の旅が出来たのです!

皆さんは旅は楽しいから何か問題ある?と思うかも知れませんが、体臭恐怖のYさんには大変なチャレンジです。
まず、初めの頃は電車に乗れるようになっても、各駅停車の電車にしか乗れませんでした。しかも誰かが咳やクシャミをしたり「くさい」という言葉がYさんに聞こえると(幻聴のような時もあります)電車を降りてしまいます。
長い時間同じ車両に乗っていることは、周りの席の人の言動に凄く緊張します。
この時は、トータル4時間の旅だったということで頑張りました。

そして、臭いの恐怖からYさんはお風呂を通常2時間ぐらい入ります。
身体の洗い方にも自分で決めたルールがあって、それができないと身体が臭ってしまうと、強迫性障害の方と同じようなことが起こります。

旅先で、お母様と露天風呂に入ったり洗う時間を短く出来た事は、通常の生活の中にも取り込めるようになっていけます。
ホテルの食事はビュッフェ形式の物だったようですが、緊張はしたものの食事も出来たと報告してくれました。

お母様がどうしても行きたい事があった旅行の同行が、更に嬉しく自信になったと思います。

行動療法は、11段階の目標をクリアしていきます。
Yさんの場合は、無理をしないことを念頭に易しい物から始めました。結果初級、中級、上級のように33段階以上のものをチャレンジすることになりました。
初めは、空いている時間帯のスーパーで買い物する、次は空いている時間帯に電車を一駅乗るといったようなことから始めた行動療法です。

今は、上級のチャレンジです。そしてこの旅行が出来たことは80%、9段階目をクリアできたことでした。

お母様との旅行が自信になったと思いますが、5月にはお友達と鎌倉に行きます。
順調に何も問題なく見えますが、これは凄く頑張っています。確実に出来ることが多くなってお友達には平気な素振りでいますが、内心は色々なことが気になります。Yさんは、身体が熱くならないように冬でも冷たいものしか食べませんし薄着です。どうしてもお友達や周りの反応が気になって、密かに「臭っているのかな?」と悩み落ち込みます。
これは、まだまだ脳に染みついた体臭恐怖から逃れられてはいません。行動が出来るようになっても、認知が追いついていかないのです。まだまだやらなくてはいけないことがあります・・・。

でも・・・

Yさんがルームに初めておいでになった日のことを私は忘れません。
ソファーの一番端に鞄を抱え微動だにしない・・・私との距離を一番大きく取りたいため、身体が斜めになるほどに端に身を寄せていました。
あの不安に満ちた弱々しい声と仕草・・・毎回お母様に車で送られてドア・ツー・ドア、エレベーターも誰かとは乗れないような状況でした。

同じ歳の女の子がしている生活を、取り戻しましょうと約束した日でした・・・。

後半に続く・・・。


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プロフィール

masumi

Author:masumi
埼玉県さいたま市で、認知行動療法やリラクセーションを主にカウンセリングをしている心理カウンセラーです。
ティータイムに思ったことや、健康メンタルケアのアドバイス、時々パワースポット、御朱印の旅もあります。芍薬が大好きでお花巡りもお楽しみに。

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