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カウンセリングルームM.heart

カウンセラーのhealing diaryです。

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Yさんの行動療法 #6

自立支援医療制度:心身のお病気の医療費の自己負担額を軽減する公費です。

Yさんの行動療法続きの後半です。

2016年5月、お友達と鎌倉に出かけることが出来ました。
その後も、二人、三人でとお友達に会う練習を続けていきます。

話しはYさんが体臭恐怖を引き起こしたところに戻りますが、仲良し5人組の高校時代のお友達のなかで、Yさん曰く頻繁に「臭い」「何か臭わない?」という会話が多くなった。自分だけが感じないので、きっと私が臭っているのだと思い込んでいきます。
仲良くしていたのなら、率直に「私汗臭い?」と聞けそうですが聞けなかったそうです。
だんだん消臭剤や香りのする物を付けるようになります。お母様に当時のことを伺ったとき、正直つけ過ぎだと思ったとお話になっています。
毎朝学校行く前にお風呂に入って、汗の消臭剤、コロンをつける行為がエスカレートしていったようです。その事が逆に周りの人を不快にしたこともあったと思いますが、「臭い・臭う」という言葉に駆り立てられていってしまいました。

当時、本当はどうだったのかということは、Yさんの記憶や思いと何も知らないお友達達との間にはギャップがあることと、実際はかなり苦しい思いで引きこもっていた3年と、治療中である今を赤裸々に語ることはYさんには高いハードルで、ハッキリ確認することは出来ませんでした。

お友達に会って、食事をしたりカラオケに行けたのはその年の9月ごろでした。

こういった中で、ルームにおいでになったYさんが、私の前を通り過ぎたとき、いつもより強い香りがしました。
すぐに私は、今日はいつもより香りがキツイです。お友達に会うようになって、臭いが気になって香りの量が増えていませんか?と言いました。Yさんも認め、また駆り立てられそうになっているということでした。認知の修正をしなくてはなりません。臭っているからつけるのではなく、臭っていない自分を信じられることです。

Yさんは、色々なワークをやっていました。行動療法の「不安階層表」「認知療法のワーク」「週間記録表」「目標達成ワーク」ここに「状況恐怖と不適切な思考ワーク」にも取り組みます。

11月、ともだち5人で大阪USJに泊まりがけで出かけます。凄い成果ですが、まだまだ臭いからは解放されていないので、不安と闘いながらですから、返ってきた後は暫く体調を崩してしまいます。

2017年1月友人の結婚式に出席。受付・司会お手伝いなども出来たが、やはり出席後体調が崩れる。かなりの疲労を感じていました。

実はYさん、高校時代に発症した体臭恐怖、会えなくなった友人に会ってこのことを聞ければ雲が晴れるように治ると期待していましたが、思ったような結果は得られませんでした。
そういったYさんの気持ちから、お友達とは再会できて交流が持てたことを素直に喜んで、新たなチャレンジで自信をつけていくことにしました。

Yさんが提案してきたことは、お料理教室に行くことと「引きこもり女子会」に参加してみるということでした。

2017年3月、私が同行する行動療法実施。セミナー参加後この1年間に出来た事を評価し、次ぎに繋げるにはどうしたら良いか厳しめにカウンセリングを行いました。今考えると、Yさんの心に変化があったと感じます。

3月末にはハローワークに行ってアルバイトを紹介していただく。

5月、病院のアルバイト週三日が始まります。緊張や不安だったと思いますが、「臭いは気になっています。でも、働くことは楽しい」という言葉が本当に嬉しかったです。月末、人生初めて頂いたアルバイト料で私にお菓子のプレゼントを持ってきてくれました。最高のお菓子に感じました。

11月、お友達に紹介された方から、正式に交際を申し込まれます。このご報告の時もYさんは、「先生は普通の女の子の生活をと言って下さいましたが、こんな日が来るとは正直思えませんでした。」と・・・。

彼との交際は、大きく自信になったと思います。

アルバイトは2018年6月まで続けました。仕事ぶりも評価されていたようですし、真面目に働いていました。

そしてYさんにはもう一つ目標が有りました。正社員で働きたいということです。

2018年10月普通免許取得、筋が良かったらしく順調に取れたようです。その後就活。

2018年11月正社員で就職が決まりました。(2019年3月Yさんのご結婚と、会社転居によりやむなく退職しなくてはいけなくなったのは残念です)

普通免許を取って、毎日通勤するは行動療法100%目の目標達成でした。

2019年3月14日ご入籍の運びとなりました。おめでとうございます。

Yさんですが、体臭恐怖が完全に無くなったわけではありません。
皆さま、エッ?と思われるかも知れませんが、○○恐怖症、○○強迫性障害といったようなお病気は、治るというより折り合いをつけることを目指します。完全になくならなくても、生活に支障が無くストレスが無い状態であれば折り合いがついたということです。

駆け足で2015年以降のお話しをしてきましたが、ルームにおいでになるYさんを応援して下さっていた方々が、同じ行動療法をされていらっしゃる方々が喜び、励みにして下さったこと、また、Yさんも書く事を「誰かのためになれば」と快諾して下さったことを本当に嬉しく思います。ここにお礼を申し上げます。

人は間違った認知により、恐怖を持ったり強迫性障害のように強迫観念から強拍行為へと駆り立てられることがあります。
間違った認知の鍵をかけるのは自分です。そしてその開ける鍵を持っているのも自分です。

間違った認知による思考や行動を変えるのが認知行動療法です。

Yさんの行動療法は今回で終わりにさせて頂きます。長い間お付き合いありがとうございました。

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プロフィール

masumi

Author:masumi
埼玉県さいたま市で認知行動療法やリラクセーションを主に成人女性専門のカウンセリングをしている心理カウンセラーの尾崎真澄です。
ティータイムに思ったことや、健康メンタルケアのアドバイスなどを書いていきますのでよろしくお願いいたします。

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